マーケティングの話しです。
たった1医院で年間3,000件の
インプラントを獲得している
歯医者さんがあります。
しかも、
ネット広告・SNSは
一切使っていません。
コンビニより
歯科クリニックの数が多い
この時代において
なぜこの歯科クリニックは
爆発的集客力を
獲得・維持することができたのか?
年間3,000件に隠された広告戦略
その歯科医は東京都西八王子にある
きぬた歯科。
多店舗展開は行わず
たった1医院のみでの運営ですが
高額なインプラント治療を
年間3,000件も実施。
桁外れの圧倒的集客力で
業界の注目を集めている歯科医院です。
最初に結論
アナログです。野立て看板なのです。
野立て看板とは街路や路地、田畑などに設けて、通行人や乗客に店舗や企業などをPR、案内、誘導したりするための看板。略して野立などともいう。広告の一手段であり、屋外広告物に属する。狭義では鉄道沿線に設けられた田畑に立てる大型看板を指す。
集客力の秘密は
「看板広告」にありました。
きぬた歯科の看板: きぬた歯科は、渋谷や横浜など東京近郊に約230の看板を設置しており、そのほとんどに院長の写真が使われています。
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不動産会社の挑戦: 八王子にある不動産会社「エスエストラスト」が、きぬた歯科の看板の真上に「きぬた歯科より目立ちたいけど、歯が立ちません」というキャッチコピーを使用した看板を設置しました。
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SNSでの反響: この看板はTwitterで3万リツイート、5万いいねを超えるなど、大きな反響を呼びました。
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きぬた院長の思い: 院長は看板設置を趣味とし、看板を通じて街と仲間になった気分になると語ります。看板は他県にも増え続けており、院長の夢は道頓堀のグリコの隣に看板を出すことです。
NHKの悪徳インプラント医院の特集放映で
施術のキャンセルが相次いだある日
患者のアンケートを見直していた
きぬた院長は、あることに気がつきました。
年間1,200万かけていたネット広告費と
年間75万かけていた看板広告による
集客数が、全く同じだったのです。
単純計算でその広告効果は16倍。
この数値に気がついたきぬた院長は
ネット広告をやめて、
看板広告へ全振りしました。
看板もイエローやピンクのデザインに
院長の顔写真を載せて埋もれないものへと
変更しました。
情報も極限まで絞り込むことで
他の歯科医院との広告と差別化を測り
目に付く広告設計にすると
キーワード:インプラント
この広告効果が大当たり。
看板効果によって、集客が増え
年間3,000件もの受注と
大きく成長しました。
きぬた院長が行ったことは
シンプルです。
広告媒体の中から、
最も費用対効果の良い媒体を選び
集中して出稿し、
ポジションを獲得する。
それだけ!
このように業界で圧倒的ポジションを
きずいた経営者は、
必ずと言っていいほど
「販売戦略や広告宣伝」に
クチを出します。
担当者や代理店に任せることなく
自ら学び、クチを出すことで
受注を飛躍的に
伸ばしてきたのです。
(実践は社員や代理店にお任せ)
とはいえ、
「実際にどう口出しをすればいいのか」
と感じるのではないでしょうか。
そのためには必要なのが
マーケティングの本質です。
本質さえ理解していれば
細かな施策を覚える必要はありません。
この本質さえ正しく理解すれば
あなたの会社は
圧倒的集客力をつかみ取り、
業界でのリーダーへと
成長することが可能なのです。
きぬた歯科の成功への道のり
きぬた歯科の成功は偶然ではありません。
それは、戦略的な思考と行動、
そしてマーケティングの本質への
深い理解に基づいています。
深掘りしていくと・・・
1. 広告媒体の選定
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看板広告の効果: 年間1,200万かけていたネット広告と75万かけていた看板広告の集客数が同じだったことから、看板広告への全振りを決断。
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広告効果の16倍: 単純計算で、看板広告の広告効果はネット広告の16倍でした。
2. 広告のデザイン変更
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目立つ色彩: イエローやピンクのデザイン。
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院長の顔写真: 他の広告と差別化を図り、埋もれないデザインへ変更。
3. 情報の絞り込み
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他の歯科医院との差別化: 情報を極限まで絞り込み、目に付く広告設計に。
あなたの会社への応用
きぬた歯科の成功は、他の業界でも
応用可能な普遍的な
マーケティングの原則に基づいています。
1. 費用対効果の分析
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広告媒体の選定: 最も費用対効果の良い媒体を選び、集中して出稿。
2. 自ら学び、口出しする経営
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販売戦略や広告宣伝: 担当者や代理店に任せず、自ら学び、口出し。
3. マーケティングの本質の理解
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細かな施策を覚える必要はない: 本質さえ正しく理解すれば、圧倒的集客力をつかむ。
マーケティング分析
1. 地域密着型広告
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地元の人々とのつながり: きぬた歯科の看板は地域に密着し、地元の人々とのつながりを強化しています。
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個人ブランディング: 院長の顔写真を使用することで、個人ブランディングを強化し、信頼感を築いています。
2. クリエイティブな広告戦略
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ダジャレとユーモア: 「きぬた歯科より目立ちたいけど、歯が立ちません」というダジャレは、ユーモアを取り入れたクリエイティブな広告戦略です。
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SNSでの拡散: クリエイティブな広告はSNSで拡散しやすく、大きな注目を集めることができます。
3. コミュニティとの連携
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地域コミュニティとの連携: 他の企業との連携や地域コミュニティとのつながりを深化させることで、相乗効果を生み出しています。
きぬた歯科の看板広告は、地域密着型のマーケティング戦略とクリエイティブな広告手法を組み合わせた成功例です。
個人ブランディングの強化、ユーモアの取り入れ、地域コミュニティとの連携など、多岐にわたる要素が組み合わさって、強力な広告効果を生み出しています。
このような戦略は、他の業界や企業にも応用可能で、新しいマーケティングの方向性を示していると言えるでしょう。
きぬた歯科の成功は、広告媒体の選定、デザインの変更、情報の絞り込みなど、戦略的なマーケティングによるものでした。このような戦略は、他の業界でも応用可能です。
あなたの会社も、マーケティングの本質を理解し、戦略的に行動することで、業界でのリーダーへと成長することができるでしょう。この成功例から学び、自社のマーケティング戦略を見直し、新しい道を切り開いてみてはいかがでしょうか。
マーケティングをもっと学びたいって方は
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